先日、「日本人のハワイ離れが進んでいる」という記事を目にした。
確かにコロナ禍以降の物価上昇や円安の影響で、ハワイ旅行のハードルは一気に高くなった。
私としては、以前のように「日本人が気軽に行ける南国の楽園」に戻ってほしいのだが、現実はそう簡単ではないようだ。

日本人のハワイ離れが進む理由
記事の中では、ハワイ旅行から日本人が離れていく理由として次の点が挙げられていた。
- アメリカのインフレによる物価高
- 為替の影響(円安)
- コロナ禍で日本人観光客が減ったことによる、日本人向けサービスの減少
- 治安の悪化
特に円安とインフレのダブルパンチは旅費高騰に直結し、結果として日本人観光客は韓国やタイといった「近場で安い旅行先」へ流れているらしい。
実際にハワイへ行ってみて
私は今年の初め、コロナ禍以降初めてハワイへ渡航した。
記事で言われるような「日本人向けサービスの減少」はあまり感じなかった。
基本的にホノルルから動かないせいもあるだろうが(笑)、ホノルルの街では日本語が通じる店も多く、以前と同じように「E komo mai(=ウェルカム)」な雰囲気だったと思う。
ただし、確実に感じたのは「お金の感覚のバグ」だ。
食事も買い物も、以前の相場感からすると2~3倍ほど高くなった印象で、財布のひもは自然と固くなる。

アメリカ人観光客が増えた理由
コロナ禍で海外渡航が制限された際、アメリカ人観光客はそれまで訪れていたメキシコやヨーロッパからハワイへ切り替えた。
彼らにとってハワイは国内旅行であり、母国語が通じる快適なリゾート地。コロナ明け以降もリピーターとして定着しているらしい。
一方で、日本人で現在ハワイに行っているのは新規客よりもリピーターが中心。
私のようにハワイの魅力に憑りつかれた人たちが、高い費用を支払って渡航しているのだが、彼らはすでに主要な観光地やアクティビティを経験済み。
結果として、ワイキキビーチでのんびり過ごす程度になり、消費額も控えめになってしまう。
こうなると、現地が「日本人よりアメリカ人や中国系富裕層を重視する」のは自然な流れかもしれない。
グアムやサイパンの二の舞?
かつて日本人に大人気だったグアムやサイパンも、今ではすっかり日本人観光客が減っている。
その背景を調べると、80〜90年代に航空会社や旅行会社が競って値引き合戦を繰り広げた結果、運用コストに合わなくなり撤退が進み、利便性が低下。やがて日本人が離れていった、という流れがあるようだ。
ハワイも10数年前は「1週間で10万円前後」が相場だったのに、今やその1.5〜2倍が当たり前。
このままでは利便性の低下と更なる値上げで、ハワイ旅行がますます遠い存在になりかねない。
憧れのハワイは「夢のハワイ」へ
現時点でもハワイは「憧れの地」だが、日本人観光客の減少が進めば「夢のハワイ」になってしまうだろう。
それでも私は何とかお金を貯めて、数年に一度は訪れたいと思っている。
結婚した時に妻と「死ぬまでに何回ハワイに行けるかな?」なんて話したが、その頃と比べると状況は大きく変わった。
あとは、日本の景気が上がり、多くの日本人がまた気軽に「ハワイに行こう!」と思える日が来ることを願うばかりだ。

ハワイ旅行・まとめ
- 円安とインフレで旅費は高騰
- 日本人は減少、アメリカ人観光客は増加
- リピーター中心で消費額が伸びない
- グアム・サイパンと同じ道を辿る危険性
それでもやはり「ハワイは特別な場所」だと、私は思っている。
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