先日、朝の情報番組で「高齢者ドライバーの免許更新の実態」について取り上げられていた。
免許更新講習中の様子を見ていると、正直なところ「今すぐ返納して欲しい」というようなレベルで震え上がってしまった。
やはり70代・80代になると運動機能の低下や視力、注意力も落ち、頭の回転も鈍くなってくるのだろう。
画面越しに見ているだけでも、ハンドル操作のぎこちなさや反応の遅さが伝わってくる。
こういった報道を見ると、父の運転に対しても不安を覚えてしまう。
数字が語る意外な真実(高齢者が目立ってしまう理由)
しかし、自動車事故に関しては別の見方もできる。
ちゃんと調べてみると、実は「高齢者の事故件数」自体は徐々に減少しているらしい。
それなのに高齢者ドライバーの事故が目立つように感じるのは、こういった報道の影響もあるが、全体の事故件数が減っていることに大きな原因がある。
若者は車離れで運転者数が年々減っている一方、車も高性能化しているので危険回避率も上がっているのだ。
一方で高齢者ドライバーは、人口が増えている割合に対し返納数はなかなか増えない。(増えないどころか近年は減っているらしい。)
また、高齢者にとって高性能化した自動車は、逆に運転しづらいこともあるという皮肉な状況が現実にある。
こういった理由で「高齢者ドライバーの事故割合が増えている」というのが実際のところらしい。
数字のマジックというか、統計の見方一つで印象がガラリと変わってしまうものなのだ。
それでも事故は怖いという現実
とはいえ、事故が怖いのは言うまでもない。
若者であれ高齢者であれ、運転者がいる限り事故とは隣り合わせだ。
車を運転するなら、そういう責任感と謙虚さを忘れてはいけない。
ただ、若者に関しては自己の主な原因は「飲酒運転」や「危険運転」であろう。
それらは規制や法律である程度抑制できる。
実際に規制が厳しくなってから飲酒運転は確実に減っている。
しかし高齢者に関してはなかなか規制が難しいのが現実だ。
家族としてできること
だからこそ、こういった報道で危機感を植え込み、家族間での話し合いや本人の意思による返納を促すしかないのかもしれない。
メディアの役割も、案外こういうところにあるのだろう。
しかし父には不安を覚えつつも、今は生活必需品であるので、本人が返納の意思を示すまで「無事を願う」しか方法がない。
地方に住んでいると、車がないと買い物にも病院にも行けないという現実がある。
かく言う私も地方在住のドライバー。
自分が「不安がられる側」になる日もそう遠くない未来にやって来るだろう。
その時どういう気持ちで運転と向き合うか、今から考えておくべきことなのかもしれない。
☕今日のアフタヌーンティーのおとも
– テーマ:高齢者ドライバーの免許更新について
– 気づき:今から「その時」の事は考えておかなければ
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